今月は「乳がん月間」。がん治療に伴う脱毛に悩む人のため、NPO法人「全国福祉理美容師養成協会」(略称・ふくりび、愛知県日進市)が本物の毛髪を使った医療用ウィッグを製造・販売している。アイドルグループSKE48の元メンバーで、乳がんを公表した矢方美紀さん(26)が「闘病中でもおしゃれができることを伝えたい」とイメージキャラクターに就任した。 名古屋市名東区のスタジオで2日、医療用ウィッグのパンフレットに使う写真撮影があった。矢方さんは長さやデザインが異なる7種類のウィッグをつけ、「脱毛した時は外出するのも嫌だった。自分に合ったウィッグを作ってもらうことでおしゃれを楽しむことができて、人目も気にならなくなった」と笑顔を見せた。 矢方さんは今年4月、左乳房全摘出とリンパ節切除の手術を受けた。いまは治療を続けながら、テレビやラジオで乳がんの早期発見やセルフチェックの重要性を呼びかけるとともに、SNSなどで普段通りの生活を送る姿を発信している。 手術後、抗がん剤による副作用で髪や眉毛が抜けてしまった。通信販売で化繊を使ったウィッグを試したがしっくりせず、悩んでいた時にテレビの仕事を通じて「ふくりび」の岩岡ひとみ事務局長に出会った。 「ふくりび」は、寄付してもらった毛髪で医療用ウィッグを製造・販売するほか、外出が難しい高齢者や障害者向けの訪問理美容サービスなどを手がける。病気の影響や治療の副作用による髪や爪、肌などの不安や悩みを取り除く美容支援「アピアランスサポート」にも力を入れており、名古屋と東京に「アピアランスサポートセンター」を開設している。人毛を使った医療用ウィッグはパーマやカラーリングも可能なのが特長で、6万円から購入できる。 「ふくりび」などによると、が…