京都四條南座(京都市東山区)が耐震改修工事を終え、11月1日開幕の歌舞伎公演「吉例顔見世(かおみせ)興行」で約3年ぶりに再開場する。今月27日には京都市中心部で歌舞伎役者ら約70人による「お練り」を披露し、華やかに門出を祝う。待ち望まれた京都の「顔」の復活に、劇場や街の人たちの期待が膨らんでいる。 「1、2カ月の休館で済むと思っていたので、再開の時期が分からないと知った時はショックでした」。南座の職員、武冨陽子さん(38)はそう振り返る。 大学時代にたまたま見た歌舞伎に魅せられ、松竹に入社。13年から南座で芝居の進行管理をしたり、表方(案内係など)と裏方(道具係、照明係など)をつないだりする監事室で働いてきた。昔の「芝居小屋」の雰囲気が感じられる劇場空間が好きだっただけに、存続への不安が募った。 再開が決まり、工事が急ピッチ…