新名神高速道路の工事で作業員の死亡事故が相次いだことを受け、西日本高速道路(NEXCO西日本)が新たに設けた「安全巡視員」の賃金について会計検査院が調べたところ、2年間で約5千万円が過大に支払われていたことが判明した。関係者への取材でわかった。 新名神の工事をめぐっては橋桁の落下で作業員が死亡するなどの事故が相次ぎ、西日本高速は2016年10月から高所現場に、17年2月からはすべての現場に、巡視員を配置するよう工事の請負先に義務づけた。 関係者によると、巡視員は工事を請け負う土木建設会社の従業員で、作業員が安全規則を順守しているかを見回り、指導するのが役割。業務内容ごとに賃金単価の基準が定められているが、西日本高速側は、複数の請負先が請求したままの「言い値」で建設会社側に代金を支払っていたという。巡視員に必要な資格や技能の基準も定めていなかった。16年10月からの2年間で約70人に対して約5千万円が過大に支払われた。 1日約3万円で計算するべきと…