菅義偉官房長官は23日夜、緊急記者会見し、内戦下のシリアに入国した後、行方が分からなくなっていたフリージャーナリストの安田純平さん(44)とみられる男性が解放されたとの情報が、カタールから寄せられたと述べた。安田さんは、シリア北西部を拠点とする過激派組織に拘束されていたとみられる。 安田さんとみられる男性は、トルコのアンタキヤの入国施設で保護されているという。 安田さんが拘束されたことは2016年3月17日、インターネット上に安田さんとみられる男性の動画が投稿されて明らかになった。同年5月末には再度、「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と手書きの日本語で書かれた紙を持った安田さんとみられる男性の画像がネットに投稿された。 今年7月には相次いで2回、動画が投稿された。同月31日の動画で、安田さんとみられる男性は、「私の名前はウマルです。韓国人です」「とてもひどい状況にいます。今すぐ助けてください」と訴えた。 安田さんの知人によると、安田さんは15年6月下旬、内戦の取材のためシリアに向かい、トルコ南部からシリアのイドリブ県に徒歩で渡った後、音信不通になったという。 安田さんは一橋大学を卒業後、1997年に信濃毎日新聞に入社し、記者になった。03年に退社後、フリージャーナリストに。04年4月、イラクで取材中に武装勢力に拘束され、3日後に解放された。「自己責任」と批判を浴びたが、その後も現場取材にこだわり、何度もイラクやシリアで砲弾が飛び交う前線を取材した。