井山裕太名人(29)に張栩(ちょうう)九段(38)が挑戦している第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は23日朝、静岡県熱海市の旅館「あたみ石亭」で再開し、2日目に入った。名人が右辺で目いっぱいにがんばった手を放ったが、挑戦者は厳しくとがめにいかず、手厚く打ち進めている。 今シリーズ初の挑戦者の封じ手は左上黒73の出。放っておけば隅の白が死ぬので白74に受ける。いわば命令手だ。挑戦者は前夜から次の手、下辺黒75の囲いを考えていたと思われる。 名人は白78、80と右辺に展開。心もとない右下の白の一団との連絡をめざすとともに、あわよくば右辺を大きく陣地にしようという手だ。挑戦者はそれを許さず黒95と打ち込んだが強攻はせず、名人に右下の一団の安定を図る白100、102の手段を許した。 解説の秋山次郎九段は「挑戦者…