井山裕太名人(29)に張栩(ちょうう)九段(38)が挑んでいる第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局が23日午前9時、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で再開された。1日目の22日に張挑戦者が封じた73手目は左上の「2の三」。左上の白に利かせた手で、井山名人はすぐに「1の二」と守りの絶対手を打った。 シリーズ3勝2敗の名人がここで防衛を決めるか、挑戦者がタイに戻して決着を最終局に持ち込むかの大一番。立会人の大竹英雄名誉碁聖(76)が「時間になりました」と告げ、両対局者は72手までの1日目の手順を並べ直した。大竹立会人はすぐに封じ手を開封し、「封じ手は2の三」と読み上げた。 解説の秋山次郎九段は「張挑戦者は少なくとも悪いとは思っていないでしょう。ひとまずはじっくりした展開が続きそうです」と話した。(村上耕司)