宮内庁と大阪府堺市は23日、堺市堺区にある国内最大の前方後円墳、大山(だいせん)古墳(仁徳陵古墳)で、初めての共同発掘調査に着手した。23日午前8時25分ごろ、同庁と市の調査担当者ら計7人が古墳の後円部に近い北側入り口から敷地内に入った。 調査期間は12月上旬までの予定。開始前に取材に応じた宮内庁の徳田誠志・陵墓調査官は「堺市にご協力いただき、よい調査成果につなげたい」と語った。 調査対象は古墳の三重の濠(ほり)のうち、最も墳丘に近い濠に面している第1堤。古墳前方部東側と南側に計3カ所の調査区(幅2メートル、長さ28~30メートル)を設定。埴輪(はにわ)などがあるとみられる遺構面の位置や堤の保存状況を掘削して調べる。 宮内庁は大山古墳の保全のため、墳丘や堤で護岸整備を進める方針。今回の発掘調査で、工事に向けた基礎的なデータを収集したいとしている。(加戸靖史)