1株に1個しか育てない「一球入魂かぼちゃ」の収穫が19日、青森県むつ市の斗南丘酪農地区であった。約2キロのものが百貨店では4千円弱の値で並ぶという高級カボチャ。建設業から農業に参入した「下北カンブリア農場」の畑では作業員たちが、カボチャをはさみでていねいに切り取ると、軽トラックに次々運び入れていた。 収穫したカボチャは10日間ほど乾燥させ、たわしで表面を磨いてつやを出して出荷する。今回のものは、ハロウィーン向けに出荷するため、作付けを通常より1カ月以上遅い7月にした抑制栽培ものといい、その分、値も良いという。 親会社では測量技師として働いていた農場長の沖二(おきに)昭宏さん(58)は「芽欠きをしたり葉を取ったり手間がかかるが、ホクホクしていて糖度も13~14度と甘いですよ」と話した。 「むつ市のうまいは日本一」をスローガンに地元の特産品を売り込む同市によると、今年は都内のホテルでお菓子となって登場する手はずで、「一球入魂かぼちゃの知名度は全国に広がっている」(宮下宗一郎市長)という。(伊東大治)