「タグがついたままの服で外出した」「スマホを便器に落とした」。そんな人々の失敗体験を題材にした「失敗展」が19日、山形市青田2丁目の雑貨店「ZAPOTECO」の半地下室で始まった。東北芸術工科大4年の遠藤百笑(ももえ)さん(21)が「失敗は必要だし人生につきもの。存在を認め肯定してあげたい」と卒業研究の一環で制作した。 インターネットで62人にアンケートし、ありがちな失敗談をイラスト40枚にまとめた。来場者は共感したらシールを貼れる。「失敗を恐れてちゅうちょしたことがあるか」や、仕事、学業、恋愛、家族など「どの失敗が怖いか」といった質問の回答結果が、ボトルに入れたボタンや丸い綿の数で表現してある。失敗体験を書き込める黒板もある。 「やっちゃったで賞」という賞状に失敗体験を書き込むと、スタッフから表彰してもらえる。遠藤さんは「失敗は挑戦の証し。胸を張ってほしい」と話す。 元々引っ込み思案で、憧れた高校の文化祭実行委員に立候補できないこともあったという遠藤さん。「人生を楽しむために、失敗を楽しむ方法はないのか」と考え、ポップなデザインに仕上げた。 ちなみに、遠藤さんが元気になれるという失敗談は、友人に泣いて失恋話をしている時に「人生のどん底」を「人生のズンドコ」と言い間違え、爆笑されたこと。「つらいとき、私はいまズンドコなんだと思うようにしている」と話す。 22日まで。午前10時半~午後6時(22日は午後4時まで)。無料。今後は、声がかかった東北地方や関西地方での巡回展も検討している。(上月英興)