井山裕太名人(29)に張栩(ちょうう)九段(38)が挑む第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局が22日から2日間の日程で、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で打たれる。ここまで名人の3勝2敗。最終局を待たず名人が防衛を決めるか、カド番の挑戦者がタイに戻すかの大一番となる。 張が2勝目を挙げた前局から中5日空けての本局。この間、六冠の井山は19日に福井県で天元戦第1局(井山の勝利)を打つ強行軍で21日に熱海入りした。 対局場の「あたみ石亭」は名人戦の定宿。井山は9年前、ここで当時名人の張を破り、史上最年少の20歳で名人を獲得した。 井山は「(連戦で)疲れはまったくないということはないが、体力的にも気持ちの面でも充実している。精いっぱい力を出し切るだけ」、張は「前局をいい形で勝ち、内容も徐々に良くなっている気がする。相変わらず後がない状況だが、自信をもって臨みたい」と話した。 対局は22日午前9時、挑戦者の先番で開始。23日夜までに決着する。立会人は大竹英雄名誉碁聖。(大出公二)